深蒸し茶をより美味しく味わう方法

お茶の製造方法の中には蒸す工程があり、この蒸す工程はお茶の味を決める一番大切な部分だと言われています。また、この蒸す工程の長短によってお茶の呼び名が変わり、深蒸し茶は一般的な緑茶の二倍の時間蒸す工程を経て作られるもの。時間にして1.5分から2分程、じっくりと蒸されていることが特徴です。蒸された茶葉はその後の工程である「揉み」や「乾燥」を終える頃には、一般の緑茶に比べると潰れて粉のようなものが混ざったようなものとして完成するのですが、見た目にはやや下級茶と感じてしまうような仕上がりとなっています。しかしこのお茶はこのような工程を経ているため旨み成分や栄養素が溶け出しやすいのが特徴。また、美味しく淹れるためにはこの特徴を踏まえておくことが大切と言えるでしょう。

どうやれば美味しく淹れられる?

美味しく淹れるコツの一つとして挙げられるのが、浸出時間を短めにすること。蒸しの工程で長めに蒸されたお茶は茶葉の細胞が壊されていて、含有成分が溶け出しやすくなっているからです。淹れ方としては二人前のお茶を淹れるのに茶葉は約4グラムとし、急須に入れます。沸騰したお湯をまず湯呑にいれて約80度程度まで冷まし、そのお湯を急須に淹れて30秒ほどでお茶を湯呑に回し入れます。湯のみに入れる時には少しずつ入れ、味の濃淡がないようにするのがポイント。そして最後の一滴までしっかりと出し切ることで二煎目を美味しく飲むことができます。二煎目は熱いままのお湯を急須に注ぎ、すぐに湯のみに注ぎましょう。二煎目をこうして淹れることによって一煎目の深い味わいと違う、爽やかな苦味を味わうことができるでしょう。

美味しさのほかに成分は?どんなメリットがある?

お茶はその成分から健康効果も期待される飲み物で、βカロテン、ビタミンA、CやE、クロロフィルなどが豊富に含まれているのが特徴。しかし一般的なお茶だとお湯の中にそれほど溶け出すことはなく、お茶を飲むことによって摂取することは難しいとされています。しかし深蒸し茶はこのような成分が溶け出しやすい種類のため、摂取することによって元来のお茶による健康効果を期待することができます。茶葉の中に含まれている栄養素は体内において活性酸素を消してくれる働きがあることが知られていて、これによってがん予防に効果が高いと言われているもの。静岡県掛川市では一人当たり平均7杯から8杯の深蒸し茶を飲んでいますが、全国で最もがん死亡率の低い地域として知られています。美味しさと健康を一緒に摂取できる深蒸し茶。日常に取り入れてみるのがおすすめです。